風呂で読む『セカチュー』。昭和の香り。

世界の中心で、愛をさけぶ

世界の中心で、愛をさけぶ

ヤングにはやった本を読むシリーズ第三弾。時代設定がよくわからなくて、ばくぜんと昭和だなあと思い、語り手は自分より少し上の世代で今は中年になっている人が中学高校時代を回顧して語っているのだろう、とばくぜんと思っていた。よく考えれば2000年に小惑星が云々、10年後云々、と言っていたような気がしてそれならば1990年のことかも知れず、だとすると自分よりちょっと下の世代ってことになるし、まぁ、出てくるサザンの歌が「真夏の果実」だったところで、昭和にしては違和感を感じていたのだった(でもそれなら、レッチリへの言及にも違和感をおぼえるべきだったかも)。ていうかそれでも、全体として昭和の香りがしていたわけで、そのへんはたぶん、著者の実年齢を正直に反映しているのだろう。