国際シンポジウム 小津安二郎 生誕100年「OZU 2003 」の記録 (朝日選書)
- 作者: 蓮實重彦,山根貞男,吉田喜重
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- 作者: 野村寿子
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黒沢清が話が上手だった。
吉田喜重がしゃべった、小津とのプライヴェートなエピソード、亡くなる直前に病院に見舞いに行って一言、言われたという小津の言葉、おもしろいと思わなくもないけれど、そういうのをこういう場で特権的に言うってのは、ちょっといやなかんじがする。
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そうそう、これを書き留めておく。
日本の若い監督たちがそろって、油断すると小津ふうになってしまうので自分で禁じている、と言っていて、それには時代的&世代的な条件があったのだ、というはなしなのだけれど、そうすると、
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全篇これ小津、という怪作で、それも、そこらのなまなかな「小津ふう」ではないぐらいちゃんと小津で、しかもそれを低予算早撮りのピンク映画で実現してしまったというこの作品を、やはり好きなので、
世代的な油断ってことで切り捨てたくないなあと思った。
それで、周防正行がこのシンポジウムに出ていたら、と想像してみたりもするのだけれど、黒沢・青山といった人たちが批評家的なことを書いたりしゃべったりしてるのは見慣れているけれど、周防ってそういう感じではないのかな、とか。