教科書検定 透明化求める

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20081225-OYT8T00452.htm

教科書検定 透明化求める
検定審報告書提出 議事、委員など公表
 文部科学相の諮問機関「教科用図書検定調査審議会」は25日午前、教科書検定の透明化や教科書の充実などを求める報告書をまとめ、塩谷文科相に提出した。

 文科省は今後、報告書に基づき、教科書検定の基準や規則の見直しを行い、来年度の小学校教科書の検定から反映させる方針だ。

 教科書検定の透明化に関し、報告書は「(検定の)信頼を高めるため、手続きの透明性を可能な限り向上させることが求められる」と指摘した。その上で、教科ごとの審査を行う部会や小委員会の審査は現行通り、非公開を続けるものの、検定終了後に議事概要や出席委員などを公表すべきだとした。

 検定意見書の原案や、文科省職員で原案を作成する「教科書調査官」の氏名や略歴の公表も求めた。

 一方、報告書は、現行の検定基準の運用が、学習指導要領の範囲を超えて上の学年で学ぶ内容を先取りする記述内容に関し、小中学校で教科書全体の1割程度、高校は2割程度までとしている上限の撤廃を求めた。

 また、下の学年で学んだ内容を定着させるため、繰り返し教えることを目的に、「程度が低すぎるところはないこと」とした規定の見直しも要求。教科書の挿絵についても、「多用で児童生徒の想像力が阻害されないような配慮」が必要だとした。

(2008年12月25日 読売新聞)

そういえば、先日の授業レポートで学生さんたちが食いついてたニュース。
学生さんたちはこういう、公開とか透明化とかいうことになると、いいことだ、というふうに反応する。
でも、非公開にしてるのは、べつにこそこそと不正を働こうという趣旨ではないはずなのだけれど。むしろ、非公開にしないと不都合とか不正が起こる、ってことじゃなかったのか、とか。