- 作者: 中野民夫,堀公俊
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 単行本
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のだけれど、この本があるということのねうちというのがあるようだと思ったのは、「あとがき」を読んでなるほどと思ったから。
この企画は、妙な噂話がきっかけとなってスタートしました。ファシリテーションの世界には中野派と堀派があって、それぞれのシンパが反目しあっているというのです。それを聞いた二人は大笑いすると同時に、何か一緒にやって共通のメッセージを打ち出そうということになり、やがて出版の話へと発展していきました。
なるほどねい。
そういう噂っていうか見方って、本人および関係ない外野からは単なるアホに見えるのだけれど、とりまき集団ぐらいの範囲だと妙に切実にそういう見方をするってのはあるだろうね。
っていうか、噂なのか事実なのかもほんとはよく知らないしどうだってかまわないことなのだけれど。
あともう一冊
- 作者: 平田オリザ,蓮行
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/08/18
- メディア: 新書
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で、読んでどうだったかというと、うーん、演劇ワークショップっていうのがあってそれはなかなかおもしろいのだ、ということはそうなんだろうと思うけれど、たぶん、偉くなってしまった平田オリザ&ビジネス研修で商売をしている蓮行、という組み合わせでよけいそう思うのだけれど、なんか演劇必要演劇やればすべてオッケー、だから全国の食えない劇団をもっとビジネスコンサルと教育プログラムにご用命くださいみたいなトーンがはなについて好感度は低かった。
劇団ってのは(ていうか、楽団だろうが画家だろうがおんなじだろうけれど)、食ってけないわけで、そういう人たちが食ってけるような世の中ってのは文化的なんだろうし、文化的な豊かさってのが社会をよくするのがこれからの時代だ、ってのはそういうもんだろうと思うので、つまり劇団が食ってけるようなしくみができればいい、ってのはその通りだと思うのだけれど、それを、今こそビジネスパーソンのコミュニケーション力向上に演劇ワークショップを、わが劇団のプログラムを、みたいにされると、ちょっとしかしそれは我田に引水しすぎなのでは、と思ってしまうのである。