通勤電車で読む『下り坂をそろそろと下る』。

平田オリザの新書本。いまや演劇の人というよりもいろいろな文化教育政策的なことに関わっている人ということになっているし、また、いろいろな大学の偉い人にもなっているので、なんかポジショントーク的な印象ももってしまうのだけれど、ともあれ、日本が下り坂をおりつつあるということをちゃんと考えましょうというのはまったくそのとおりだし、よほどのことをしないと地方は文化的収奪による東京一人勝ちに対抗できないし、東京の子どもたちの文化資本的な圧倒的アドバンテージはゆるがないよ、というのもその通りと思う。