秋ドラマとしては、けっきょく『Q10』というのを録画して見てた。狙いすぎだったような。

『すいか』の人のドラマだから、という理由で、見てた。『アド街』を見なくてはならん都合で、録画して後から見てたのだけれど、毎週待ち遠しくて、というかんじではしょうじき、なくて、むしろ宿題がたまったような気持ちで何回かぶんずつ見てたなあ。で、ようやく最終回まで見た。
いちおうおもてむきは、AKBとかいうアイドルが主演、ということになってたけど、その人には何も演技させないというか期待しないというか、ロボットの役で、じっさいにドラマを動かしていくのは脇を固めた芸達者の人たち。ヒロインの弱さを蓮佛美沙子福田麻由子で埋め合わせる、とかそういうかんじ。
で、なんか、雰囲気はあったけれど、狙いすぎだったかなあ、と思った。主要登場人物の何人かがぐじぐじと悩みすぎだし、「世界」などというキーワードを使うといまどき、たちまち「セカイ系」的にうすっぺらくなってしまわざるをえんわけだし、いまどきフォークソングとか昭和歌謡とかで熱くなる高校生とかいないよなあ、やっぱり中年の見るドラマなんだよなあ、というかんじ。学園ドラマとしてだけいうなら、春ドラマの『ヤンキー君とメガネちゃん』のほうがよかったと思う。でもまぁ、雰囲気があったので中年としてはまぁ、よかった。最終回さいごのモノローグ、「いつか目の前に お前が信じたものが 形を持って現れる その日まで」、というのはよかった。まぁ、録画してもけっきょく見た端から消してったけど。