教育社会学会ウェブサイトで、大会@お茶大の「テーマ部会の発表申し込み受け付け」のニュースリリース。「今日の教育社会学における「理論」の検討」部会に期待。

http://www.gakkai.ne.jp/jses/2011/05/26210751.php
先日届いたブリテンにも出てたけど、ウェブサイトでもリリースされた。
今年は、テーマ部会1「今日の教育社会学における「理論」の検討」ってのがあっておもしろそう。

テーマ部会1
「今日の教育社会学における「理論」の検討」
提案者:牧野智和(早稲田大学
 
<テーマ部会1の【趣旨】と【キーワード】>
 近年の教育社会学会では理論部会が開催される年もあれば、そうでない年もある。これは端的に、諸テーマを相互媒介・交通整理するための概念・論理としての「理論」(北田暁大)それ自体への志向が、教育社会学というディシプリンにおいては弱まっているということなのかもしれない。ただこれは理論性の単純な「消失」を意味するものではなく、個々の実証的な研究プロセスの中に理論が分かちがたく入り込み、また研究成果そのものが理論的立場の発現であるというスタイルが今日の研究の主流になっている、ということを意味するものだと考えられる。
 そのような状況の中で、本テーマ部会は、あえて教育社会学における「理論」それ自体について考えてみることを目的としたい。つまり、教育社会学というディシプリンに関わる者が個々のテーマを越えて広く利用し、また個々の研究を深めていくことができるような理論的資源の発掘(つまり、既存の研究成果の再検討でももちろんよいわけだが、未だ光を当てられていないような研究でも、また他分野の研究からの参照でもよいわけである)・検討・共有を意識的に行ってみようというのである。このような、諸テーマを媒介・整理するものとしての「理論」について改めて考えてみることは、まず「研究者としての私たち」にとって意義があることだと考えられるが、同時に、教育社会学を教え、その面白さへと学生を誘おうとする「教育者としての私たち」にとっても意義があることだろう。
 ただ、今日において、抽象的な理論枠組を提示するのみでは、それが有用だと認められることはおそらく難しいだろう。そこで本部会では出来る限り、アクチュアルな問題に取り組む中で鍛え上げられてきた、またアクチュアルな問題の記述・解釈・解決に寄与するような理論枠組み、概念、方法論について情報を提供し合い、お互いに考え合うことができればと考えている。
【キーワード】教育社会学理論、方法論、教育社会学教育

ぐっときちゃうなあ。