『人生がときめく片づけの魔法』読んだ。これはいい本。著者は意外と力があると見たのだ。

人生がときめく片づけの魔法

人生がときめく片づけの魔法

金スマ」で見かけてから、こんまり先生は見かけによらず本物ではないか、と思ったんである。汚部屋の片づけレッスンをしながら、芸人を号泣させていた様子をみて、これは要するにある種の心理カウンセリングだと。まぁもちろん、芸人の号泣なんて、テレビ的な演出の足しにはなりこそすれ、心理カウンセリングとしてはそれじたいはくだらないことかもしれない。でも、なんていうか、部屋の片づけを通じて自分と向き合わせる手際が、見かけによらず芯を捉えているような気がしたんである。この本も、ファンシーな言葉づかいの背後で醒めた合理主義と人間理解がちらほらと見える、ような気がする。