通勤電車で読む『独立国家のつくりかた』。読みやすいけど、学生さん向けというより自分が読むんだな。

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

非常勤先の最寄り駅前の書店で購入。著者は『TOKYO0円ハウス0円生活』の人(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20110705#p1http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20110722#p1http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20110725)。モバイルハウスをつくったはいいが、東北の震災があったせいで郷里熊本にスタコラと疎開したところまでは雑誌で追いかけていたけれど、その後、「独立国家」とか言い出したようだ、そういえばそんなこともいってたような。
で、まぁおもしろい本なのだけれど、なんていうか、思ったより「学生さんたちに読ませたいなあ」という感じが今回はわかなかった。『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』のときも思ったのだけれど、なんかこう、やっていることは単純に面白いのだけれど、それを普遍化して思想っぽく語ろうとすると底の浅さが出てくるっていうか。たぶん、重要だけれどしょうもないちっちゃなことをやってるわけで、それをそのまましょうもないちっちゃなこととして語ったほうが、重要さがそのままつたわるような気がする。いやまぁもちろん、ちっちゃなことといっても、こんなところで感想文をぐちぐち書いてるだけのわたくしよりはずっとでかいことをやってるんだけれど、でもそのなんといいますか、こういうのは、デカい立派なことをやってるふうに語ってしまうと、え?それはちがうでしょうっていうところがめだってくるっていうか。