![〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション (講談社現代新書) 〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション (講談社現代新書)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51Vbg7Bp7jL._SL160_.jpg)
〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション (講談社現代新書)
- 作者: 岡田美智男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/06/14
- メディア: 新書
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1990年代前半には、いわゆるハーヴェイ・サックスらのエスノメソドロジーの視点は、わたしたちの周辺にも伝わっていた。会話研究の関心も、「プラン認識に基づく対話理解」のようなものから、いつの間にか「会話参与者はどのようにして目の前の相互行為を組織しているのか、どのように秩序を生み出しているのか」という側面に移りそうした関心からの会話分析も盛んになりつつあった。/一方で、「会話参与者の局所的なインタラクションによって、そのつど相互行為を組織している」という見方は、状況論的認知や複雑適応系などの考え方とも相性はいい。状況論的認知の分野を切り開いたサッチマンは生粋のエスノメソドロジストであり、その背後でつながっていたのである。(154-5)
とのことで、まぁ当然ではあるのだけれど、やはりエスノメソドロジーなのだった。