学会のポスター発表のときのデザイン術という本。ちょっと見てみたら、よかった。ポスターというのは、研究内容の論理構造を
見える化したものである。ポスター発表でこそ、口頭発表や
パワポプレゼン以上に、発表技術が身に付き、それが自分の研究を自分で理解することにもつながるよと。なぜなら、研究内容の構造というのは、頭の中では二次元とかの
フローチャートのようになっているはずで、口頭発表や
パワポプレゼンではその二次元を、むりくり、一次元の時間軸に落とし込んで言葉にしたりスライドにしたりする、なわけでポスターは研究内容の構造をそのまま表現することができるところがいい!と。なるほどね。そして、ポスターというのはただ漫然と内容を書き並べるのでなくて、ちゃんと研究内容の論理構造がそのまま見えるようにデザインすべきだし、またごちゃごちゃ書くんじゃなくて、自分の研究のウリをはっきりと伝えること、見る側の身になってしっかりと伝えること。ごちゃごちゃ書いたって立ち止まってもらえなかったらゼロである、しっかりと伝えたいことを伝えられるようにデザインすること。まったくそのとおりである。考え方として非常に共感できる。とともに、そういうことが書いてある理屈篇の章が終わると、ぐっと具体的に、具体例を少しずつ添削していって
ビフォーアフターしてたりする。そういうのがためになる。
と思ってふと見ると、著者の人は『研究発表のためのスライドデザイン』(
http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20130501#p1)の人だった。