おどろいたことに、古いデスクトップが生き返った・・・。どうしよう・・・。

立ち上がらなくなっていたデスクトップにPuppyLinuxのUSBを挿して立ち上げ、HDDを認識させてデータをあらかた救出した、というのが前回までのお話。それで、まだいくつか救出できるファイルがありそう、と、もういちどPuppyLinuxを立ち上げようと思ったら、またまたデスクトップの挙動がおかしくなって、Linuxの立ち上げに行かずになんだかWindowsっぽい動きをし始めた。それで何度かやっているうちに、Windowsの修復なんとか、という画面になって、どうやらリカバリhttp://pctrouble.lessismore.cc/boot/recovery.html)をしようとし始めたようなのだ。それで、ちょっとまて、まだいくつか救出できるファイルがあるかもしれないのに「出荷時の状態」になるのもあれだぞ、と思ってなんどかPuppyLinuxを立ち上げようとしたけれど、こんどはどうもそっちが立ち上がらなくなってとにかくリカバリをしようとする。なもんで、まぁこれ以上データを救出するといってもProgramFilesの中の各プログラムのデータファイルとかIEのブックマークとか?ぐらいと思うので、まぁなくても構わないや、南無三、とばかりにリカバリ「はい」をクリック。それでもう深夜だったので布団にはまって寝かけながら、ときどき画面の様子が変わるので起き出しては指示に従っていじっているうちに、ほんとうに出荷時の感じに戻って、Windowsの初期設定をやって再起動したらほんとうに再生してしまったんである。それでもって、おお、と思いつつ、念の為にハードディスクを覗いてみたところ、なにやらbackupなんとか、みたいなファイルがあって、これは?と思ってクリックしたらこれまた驚いたことに、さきほど救出したデータファイルに近いものがどうやら自動バックアップされていたもようで、次々に展開されて復元し始めたんである。でもって、朝、目が覚めたらデータの多くまですっきりと生き返った状態で、驚きあきれて、今に至るというわけなのだ。

結局、原因はわからないのだけれど、どうやらPuppyLinuxで立ち上げてハードディスクとかを検索したり認識したりしているうちに、植物状態になっていたシステムの神経が部分的につながって、Windowsが反応し始めて、うまく自己修復プロセスが起動してこうなった、ということ・・・なんだろうかねえ。(そうそう、「リカバリ」のシステムがそっくりHDDの中に入っているということを初めて知りましたよ)

しかし、さてどうしよう、もはや後任のデスクトップPCが稼働しているし、とつぜん生き返られても元の居場所はないのだよ、というかんじ。うーむ、どうしよう。使い道考えようかなあ。まぁしかし、いずれにせよ生き返ってくれたことは喜ばしいことなのだ。

しかし、1年近いブランクは人間の年齢に換算して10年ぐらい?、それで植物状態から復帰したけれど人格(OS)はリカバリによってそっくり入れ替わっている、ただし身体は同一、外見(デスクトップやインターフェイスのデザイン等)も戻そうと思ったら戻る、記憶(データファイル)も過去の記憶をそっくり復元している、というのは、ディックの登場人物のようでもある。トータルリコール的な。