『江戸しぐさの正体』。こういうのも義務かなとも思って学生に薦める新書本。カスタネダが引き合いに出されてて苦笑。

例年のごとくに学生さんに薦める新書本リストを更新するのだけれど、今回は自分的にはあまりこれといった本がおもいあたらないのであった。自分が読んで面白いというのとはまた別だからね。で、ここの過去ログとか、あと過去一年に購入した本の発注リストとか眺め返していたのだけれど、ひとつ、あ、これは薦めるもんかなと思ったのがこの本。
出たときには話題になったし、まぁ手には入れたのだけれど、まぁ何が書いてあるかの方向性は見当つかなくもないし、まぁとくに読まずにいたのだけれど、まぁ学生さんに薦めるのであればこういうのはありだろうし、たぶんこの学生さんたちの専門とする領域なんかでは江戸しぐさを真顔で推奨するような人たちはリアルにいるわけなので、やはりこういう本を薦めるのも義務のうちかな、とも思ったしだい。で、まぁ読んでみて、まぁだいたい想像したような方向性の内容で、ただ、オカルト的な偽史がヒットした先例としてカスタネダが引き合いに出されていたのにはちょっと苦笑した。カスタネダ、二見書房のやつをけっこう揃えて持ってる。3巻目ぐらいの、なんか空飛んだりするようなあたりで、さすがに飽きたけれど、最初のほうはかなり面白かった。ただまぁ、カスタネダに関しては、最初に買ったときに併せて紹介本を買ってて(古本屋で並べて売っていたので)、その紹介本によってさいしょからインチキと知ってて読んだのだけれど。