沙村広明の新刊二本立て『ベアゲルター』2&『波よ聞いてくれ』。

ベアゲルター(1) (シリウスKC)

ベアゲルター(1) (シリウスKC)

ベアゲルター(2) (シリウスKC)

ベアゲルター(2) (シリウスKC)

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)

『おひっこし』の人、というくくりで期待して読む沙村広明の、新刊が2冊同時に出るぞと、いつもはわずらわしいだけのAmazonお勧めメールに教えられ、早速に入手。とりあえず『波よ〜』のほうから読んだのは、まぁコメディで気楽そうだったからで、じっさいまぁ気楽なコメディのようで、なかなかに快調。例によって情報量ぎっしりで小さい版のコミックスではとくに目に優しくないというのはあるけれど。で、『ベアゲルター』のほうは、東映ピンキーアクションとか、まぁ『女囚さそり』とか?そういうのが元ネタのエログロバイオレンスで、まぁ情報量の多さということも含めてタランティーノってところ、ただこれ、「1」を読んだときに筋がさっぱりわからなかった(けどまぁ雰囲気はひじょうにわかったんだけれど)ので、あらためて「1」から読み直して、それから「2」を読んだわけで、つまりけっこう手間がかかった。で、今度は筋がわかったかというと、だんだんわかってきたのかな? 国際的陰謀渦巻きつつ、主人公のズベ公、復讐に燃える隻眼隻手の謎のドイツ女、組の子飼いのサディスト美少女、敵方組織の殺し屋のチャイナドレスのカンフー女、謎の企業、謎の覆面集団、謎の組織、謎の島の人たち、などなどが入り乱れてエログロバイオレンスを繰り広げる的なはなし、らしい。なんか謎が多くてまだまだ全貌が見えないなあと思ううちに2巻ラストでまた新キャラ的なものが登場だし。