『ルイ・アルチュセール 行方不明者の哲学』読んだ。

某日、もう出てたのだと知って駅裏の本屋さんに。岩波新書なら近所にもあるだろうと思いつつこういうのは大きい本屋さんでということで。それで当然、すぐあって、まぁ購入して帰る。それで通勤電車とかで読んだ。
資本論を読む』のころのアルチュセールが構造的因果性どうのこうのとか言ってたのと、「国家のイデオロギー装置」のアルチュセールイデオロギーどうのこうのとか言ってたのと、晩年のアルチュセールが「偶然性の唯物論」とか言ってたのとが、どうつながるんかいなというはなしだけれど、じつは1966年のメモにはすでに偶然性唯物論のテーマが書きとめられていて、つまりアルチュセールが時期によって変化したというよりは、ずっと一貫してるじゃないかと。で、その一貫している「アルチュセールの哲学」を読み出そう、そのためにスピノザの『知性改善論』『神学政治論』『エチカ』を大幅に参照しよう、もちろんアルチュセールスピノザを参照していたのは周知だしそもそもスピノザルネサンス震源アルチュセールその人だったというわけでいまさらスピノザの名前を出すことぐらい珍しくないかもなのだけれど、とにかく大幅にスピノザアルチュセールを読解し一貫した「アルチュセールの哲学」を浮上させよう、という。