大学祭で授業がないので下宿で、本日締め切りの宿題をもう一度見直してから提出、それで気散じに何かということで、懸案だった『マッドマックス』というのを4本立てで見た。もともとはたぶん、自分が子どものころに公開されてヒットしていた映画のはずで、なんかオーストラリアの雑な暴走アクション映画、ぐらいのイメージで、まぁ自分とは縁がないと思って見てなかったんだけれど、三年前ですか、なぜか最新作というのが自分の視界のなかで妙に突出した高評価で話題沸騰になっていて、事態がよく掴めないまま、しかしそういうことなら見たいと思っていたのである。なのだけれど、4本立てで見たところ、まぁ結論としては、マッドマックスとは何なのかがいよいよわからなくなった。たぶんふつうの、警察はつらいよ的な、しかしまぁ暴走族の乱暴具合が度を越していて、なんかしまいに「必殺」シリーズみたいなかんじになる、という、まぁ自分がぼんやりと持っていたイメージで当たらずといえども遠からず、なはずだったんで、まぁしかしやはり雑というか、編集のせいなのか脚本のせいなのか何のせいなのか、今どこで何が起こっているのかがよくわからないというか、たとえば主人公が長期休暇をとって奥さんの実家で休養するんだが、お話的には奥さんの実家は自宅や職場のある街からは遠いところにあるんだろうと思うのに、なぜかそこで偶然にまたおなじ暴走族に出くわす、とか。よくわからないけれど暴走族がご都合主義的に神出鬼没すぎるかんじはあるし、なんかわーわーやってやたら車とかバイクがひっくり返ってたいへんだということはわかるけれど何がどうなってるのかしばしばよくわかんないところもあった。まぁそういうわけで、ネジのゆるい警察モノの映画なんだなあ、了解了解、 - とここまでが第1作の感想なのだけれど、第2作でいきなり、なんというか、「世界観」?みたいなものが導入されて、唐突に世界戦争による文明崩壊の歴史がぱっぱっと説明され、いきなり世紀末伝説的な荒涼とした原野をモヒカンの暴走族たちが暴れまわる世界が繰り広げられる。まぁ、いちおう第1作のラストから引き継がれたとおぼしき自動車と犬は出てくるけれど、ちょっとわかんないかんじではあり、まぁしかしそれはそういうもんだとして見たら楽しく見れた。まぁ、車の運転が上手な主人公が悪の暴走族と暴走勝負をしてやっつける、という設定は守ってたように見えた。で、第3作になるとこんどは主人公いきなり幌馬車ならぬ幌
ラクダ車?で登場、え?マッドマックスとは?と思っていたら第2作に出てきたヘリコプター野郎が今度は飛行機で登場、なぜか襲われて幌
ラクダ車ごと奪われて砂漠に放り出される。でもって、よう
やくたどりついた町は
ティナ・ターナーが支配する、豚の肥やしからメタンガスを作って燃料源にして栄えている
スチームパンクな町で、もはやガソリンとかないんじゃないかって世界なわけだけれどともあれそこで権力抗争に巻き込まれたり、なんだかんだでまた砂漠に放逐されて、いったいマッドマックスとは何か?と。で、なんだかんだあって、オアシスみたいなところに生息する子どもたちの部族に救われ、ところがなんだかんだあってまた最初の町に戻ってその地下のメタンガス工場の一部になっていたトラックなのかト
ロッコなのか、を奪って脱出、それを
ティナ・ターナーと手下が追撃して、ようやく暴走シーンになるとかなんとか。なんというか、おまわりさんの設定はどこに行ったのか、みたいな狐につままれたかんじでエンディング。でまぁ第4作はどうなってしまうのかと思っていたら、
Amazonで買ったブルーレイの字幕も吹き替えもなぜか日本語がなくてなんとなくぎゃーぎゃー言ってるなあと言いながら見たんでこまかい設定はわからんっちゃわからんかったんだが、まぁなんとなく耳にしていたあらすじで見当をつけながら見てたら、まぁ最低限、自動車は走ってたし銃器もいちおうあったし、まぁ謎の太鼓と
エレキギターと
サウンドシステムの車(なんだろうね、応援するためなのかな)なんかはかなり楽しかったし、まぁそのへんの景気よさなんかも含めて暴走族っぽくみえなくはなかったし、まぁいいもんのほうでは美人がたくさんいたし、美人がたくさん画面に映っているというのはやはりいいものである。暴走戦闘シーンもいろいろ工夫があって、なるほどおもしろかった。のだけれど、繰り返しますがおまわりさんの話はどこへ行ったのか? あ、まぁ、バーサンが鉄砲を撃って活躍ってのは第1作と共通してるかな。監督さんはそういうのが昔から好きなんかもね。