- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2006/01/25
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『スクール・オブ・ロック』みた。これは号泣するよね。 - クリッピングとメモ
というてまえ、そうすると流れ的には『いまを生きる』を見ずに敬遠してすますことはできないのではないかという気になって、見てみた。
でまぁ、お話というものは、やはりあれやこれや事件とか難局とかがあってそれを乗り越えましたとかいうようなアヤがないとおはなしにならないわけで、まぁアメリカの超エリート進学校に型破りな新任教師が登場、型破りな授業をやって、進路のことしか頭にないカタブツだった生徒たちに「いまを生きる」ことの大切さを教えるよ、というあたりのあらすじは『スクール・オブ・ロック』なわけですが、というかまぁ学園ドラマってそんなかんじのがやまほどあるわけですが、まぁそのうえでどんな事件や難局があってそれをどう乗り越えるか、というあたりに、お話づくりのアヤってもんがでてくるわけである。でまぁネタバレはしない方向性で言うとしても、この映画が、まぁ学園コメディではなくて感動ドラマにしようというつもりなんだと思うけれども、導入したアヤってのは、まぁちょっとどうなのかねという気にはやはりなるし、教職志望の学生さんたちがこれ見て感動したって言っていいのかなという気にも、やはりなった。ロビン・ウィリアムズは文学の先生のようで、詩を教える授業をやってるけど、文学理論とかは無視で、教科書じたいあまり使わないっていうか教室も飛び出して体を動かさせるまぁアクティブラーニング的なかんじでひとりひとりの生徒の中の詩心を目覚めさせようとするような授業をしてるわけで、まぁ授業で取り上げる詩もロマン派とかなんとか言ってたけど、まぁ芸術論としても教育論としてもロマン主義、ということなのかなと思う。でけっきょくそうしたらそのあとどうなったの?というあたりが、このおはなしのアヤということになるわけだけれど、まぁどう解釈するかにもよるけれど、上手いこと雰囲気づくりをしてるので、教職の学生さんが感動したとか言ってしまいそうなつくりになっているのは確かで、それはいかがなものかと思わなくはないのだった。まぁ、『スクール・オブ・ロック』で号泣した要素が『いまを生きる』に含まれているということになったら、いままで敬遠してきた自分の人生は間違っていたということになりそうだったんだけれど、まぁやはりさすがにそれはなさそうだったわけである。