通勤電車で読んでた『「お客様」がやかましい』。まぁねえ。

「お客様」がやかましい (ちくまプリマー新書)

「お客様」がやかましい (ちくまプリマー新書)

非常勤先の教職の授業でいつも言うのは、「きみらはいま学生の立場だからなおさらなんやけど、教育や教師や学校について、「お客」目線で見るクセがついてる。世間でも、自分が生徒だったときの記憶から、「お客」目線でなんやかんや言ってる。でも、教職を取る以上は、自分が教壇に立つことを考えてなるべくそういう目線から教育や教師や学校について考えなはれ」ということ。無責任に注文だけつけるなら気楽だけれど、自分がやるとなれば本気で腹の底から考えないといけない。というつもり。
で、この本、みずてんで薦めておいてから読んだ。
ちょうど、というかやはり、教育についても触れてあるので、そのいみでは薦めて正解、という気はした。
なのだけれど、うーん、ちょっとなんていうか、説明の図式がもう何枚か欲しいなあ、という気はした。
現代は消費社会っていうか消費者社会っていうか「お客様社会」である、という話、そしてお客様に満足を与えるためにマニュアル化と合理化がいっそう進む、という話。なんかこう、疎外みたいな図式に当てはめるかんじで、まぁいろんなことが当てはまるっちゃ当てはまるのだけれど、なんか一本調子だなあ、と思わなくはない。
まぁでも新書だしね。