『恋』『 ジョセフ・ロージー:四つの名を持つ男』見た。

恋 [DVD]

ジョセフ・ロージー:四つの名を持つ男 [DVD]

つんどくDVDから。『ジョセフ・ロージー:四つの名を持つ男』のほうが、『リング』でおなじみの中田秀夫の製作・監督で、しかしむかし蓮實本のどこかで東大蓮實映画ゼミ出身の若い監督がジョセフ・ロージーについてのドキュメンタリーを完成させた、みたいな話をたしか先に読んでたので、その人が後年ホラーばかり撮るようになったのだなあという印象で、それでちょっとその原点？みたいなのを見てみたいとは思っていたのだった、というか、思っていたところ、昔、BSでロージーを何作か放映してその最後にこれを放映していたので、録画はしていて、たしかその中で見そびれていた『恋』と本作とを二本立てで見てみたというわけだった。まぁしかし、とくに痛快なアクションに満ちた人生を歩んだとか痛快な映画を撮ったとかいうわけでもなかったわけだし、家族とも打ち解け合わないような知識人で赤狩りを逃れてイギリスに亡命して変名で活動したり、難しい条件のなかでなにかにこだわりながらとっつきにくい感じの作品を撮ったりしてた人について、死後に関係者たちが歯にもののはさがったような言い方でインタビューに答える場面が続くようなドキュメンタリーはやはり、おもしろおかしく気楽に見れるようなものになるもんではないですな。