出張のおともは『KING JIM ヒット文具を生み続ける独創のセオリー』『歩いて読みとく地域デザイン』『移動図書館ひまわり号』。『ひまわり号』がよかった。

KING JIM ヒット文具を生み続ける独創のセオリー

KING JIM ヒット文具を生み続ける独創のセオリー

歩いて読みとく地域デザイン: 普通のまちの見方・活かし方

歩いて読みとく地域デザイン: 普通のまちの見方・活かし方

移動図書館ひまわり号

移動図書館ひまわり号

学生さんの社会教育実習の巡回指導というかごあいさつというかで大分に出張。ちょうど台風が来ていたけれどすれ違うようにかわしつつうまくいけた。学生さんも実習がんばってたし、よくしていただいているようで、よかった。で、ぜひからあげを食べて帰ってくださいよと教えていただき、お勧めのお店で揚げたてのからあげを買って、駅で座って食べたらほんとうにおいしかった。そういうわけでよい出張でよかった。それで、新幹線と特急「ソニック」で読むのに3冊ほど持って行って、ホテルで読んだのも含めだいたいちょうど読めた。『キングジム』の本は、社長さん(3代目)がいいかんじにキングジムの社風を語るみたいな本でさらっと楽しく読めた。『歩いて読みとく』は、「コモンカフェ」の人が著者で、この本のテーマは街歩き、(まぁ前書きにもちらっと名前が出てきた「ブラタモリ」みたいなかんじで)みんなで街歩きをしてそのあとお喋りをする、いろいろ発見があるよ、という活動を、まぁしてはって、その一端を本にまとめたもののよう。いろいろな視点が紹介されていて、あわせて街歩きの「リテラシー」を高められるといいなあみたいな。でもって『移動図書館ひまわり号』というのは、シンプルな装丁で、帯に名著復刊と書いてある。で、夏葉社から出ているよ、という。すでに引きが強い。で、なんとなく、どっかのちいさな町の移動図書館が活躍してるほのぼのした本かな、と思っていたら大間違いで、昭和40年代、日本の公共図書館を変革した日野市の図書館のおはなしを、まさにその図書館長さんがふりかえって書いている。これはすごくよかった。目からうろこ的によかった。マイクロバスを改造した「移動図書館ひまわり号」は、たんに中央館から遠い辺鄙な場所をサポートするためだけのおまけ的なものではなくて、まさにひまわり号こそがキモなのであったと。