- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2005/12/21
- メディア: DVD
『インビクタス』見た。 - クリッピングとメモ
…いや、なんとなく見る前の想像としては、黒人白人混成チームがあれこれもめながら団結を強めていきますみたいなはなし、それがラグビーのスクラムだのパスだのなんだののチームプレイのあれこれを見せ場にして表現されたら、なるほどラグビーで人種差別を乗り越え、それがまた分断されていた国を一つにしたのだなあ的な、かんじになるのかとなんとなく想像していたのだけれど、…
そうしたらちゃんと、まさにそういうド定番展開の映画を見つけて紹介してくれた。できるやつである。で、じっさい見たらやはり面白かった。競技としてはアメフトで、アメフト映画というと層が厚そうな気がしますね。また、選手の役割分担がはっきりしているのと、ワンプレーワンプレーの分節がくっきりしているので、ストーリー的にも絵的にも映画的な切り取り方がしやすいってのがあるだろう。ともあれ、人種差別ふきあれる町で、高校が黒人白人共学になり、それまで白人だけだったアメフト部にも黒人部員が入ってくるし、そもそも黒人ヘッドコーチが招聘されて、いままでの白人のヘッドコーチはアシスタントコーチに降格する形でチームに残る。そんなわけで、軋轢ありまくりでスタートした黒人白人混成チームがあれこれもめながら団結を強めていく、で、練習や試合のあれこれのプレーで、チームプレイが成り立たないとかわざとブロックをさぼって自チームの黒人選手に怪我をさせるとか、しかしなんやかんやあって黒人白人かんけいない緊密なチームプレーや試合前のパフォーマンスとか気勢の上げ方とか、アメフトのいろんな見せ場で人種差別を乗り越える的なことを示し、またそれで町全体が一体になって盛り上がりましたとか、まぁそういうド定番の展開。いいなあと思ったのは、ひとり間抜けなデブの白人部員みたいなのがいて、彼がちゃんとたびたびいいところで仲間の一体感を高めるいい役回りを演じる(ソウル音楽のファンらしく、また間抜けってこともあり、また白人同級生のあいだではたぶん底辺orカースト外ってこともたぶんあって、さいしょからごく自然に黒人選手と一緒にランチを食べたり歌ったり打ち解けたりするのだ)、でもってちゃんと試合でも全力でプレーしてるみたいで、また、さいしょは頭悪くて大学に行けないとか自尊感情ゼロ状態だったのが、コーチや選手仲間が勉強を教えてくれたりして成績がちょっと浮上して大学に行けるようになったとか、そういうところ。スポーツ映画だなあ、というかんじ。