通勤電車で読む『永寿総合病院看護部が書いた 新型コロナウイルス感染症アウトブレイクの記録』。マンガで読みやすい。

医学書院の本。Twitterで見かけて、これはよさげと。マンガで描かれてるので読みやすい。感染対策の参考になるかというと、まぁ、アウトブレイク中の病院の対策レベルと一般の対策レベルはたぶん違うし、1年前と現在の対策の考え方は違うかもだし(まぁ、今の感覚でいえば、いちばんさいしょの発熱者が出てから数日のあいだのコロナを具体的に疑ってないかんじは、えー?と思うし、たとえば感染対策で言えば換気に関する言及があまりないような。また、これは病院だからこれでいいのだろうけれど、一般で言えば現在はたぶん「物の表面の消毒」の優先順位は下がってるだろうな等々。また、たぶん今のほうが、ウイルス排出量の経時的変化なんかの知見が蓄積されて、入退院の基準も整理されてそのいみでの病院の負担を減らすくふうも整理されてきてるんじゃなかったっけ等々)、しかしまた、いま広がっている変異株ではまた考え方が変わってくるかもしれない、等々あるけれど、しかし、読んでいてやはりぐっとくるのは、病院とか看護師さんたちというのはこういうときに合理的で科学的で実務的な行動をとる(そういうおしごとである)ので、アウトブレイク中の厳しい、戦場みたいな状況の中で力を合わせてやりぬけてるというところ。