『追われる男』みた。
ニコラス・レイだというので。このところBSで、この手のやつをやるみたい。で、ジェームズ・キャグニーがかなりオッサンになってからのやつみたい(Wikipediaでみてみたらキャグニー56歳の時の作品である)。ふとしたことで若いあんちゃんと知り合い、ある町に向かってたら、またふとしたことで強盗団と間違えられて町の自警団に撃たれ、あんちゃんが大怪我、それで誤解は解けたけれどあんちゃんは瀕死ってことで町はずれのとある貧しい農家に運び込まれてそこで看病される。流れ的にジェームズ・キャグニーもねっしんに看病、どうやら亡くなった息子のイメージを重ね合わせてるみたい。で、ねっしんな看病の甲斐あってあんちゃんが徐々に回復、足の不自由は残ったけれどみたいなことになる。ところでその農家が、父親と娘だけでやってて、どうやらスウェーデンからの移民みたい。というところまではまぁいいとして、これ流れ的には、回復したあんちゃんとその娘がどうにかなる話かと思ったら、なんだか雲行きが怪しくて、娘が相思相愛になるのはなにやらジェームズ・キャグニーのほうらしいのである。まぁ、娘というのも、わたくし外国人の年齢とかよくわからないので、中年バツイチのジェームズ・キャグニーとギリつりあうかんじなのかもしれないけど、そうだな、せいぜいいってもアラサーぐらいのかんじなので、え?そっち?あんちゃんじゃなくて?ありなんですか?とまぁ、そのへんでそれなりのひっかかりはある(これもWikipediaでみたらこの女優さんはスウェーデン人でこのとき35歳だそうだ、ちなみにあんちゃんは29歳となってる、ただし役の上では21歳と言ってたな、なるほどガキであるという設定ではあるね)。けどそのへんは誰一人としてひっかからず見事にスルーで、まぁちょっと一瞬のラブコメ感もあり、まぁそのへんはよかった。でまぁそれはそれとしておはなしは、自警団などというのはポピュリズムで愚劣で信用がならん、個人的な信頼とか感情というのもあてにならん、まだるっこしくても理性と法的手続きだけを頼りにしないと正義が行われないよね、というようなことだったんじゃないでしょうか。