『ロボシャークvsネイビーシールズ』『シャークストーム』みた。

シャークストーム [DVD]

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  • ジョーイ・ローレンス
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ひきつづきのサメ映画。一昨年の『シャークトパス』シリーズ一挙放映、昨年の『シャークネード』シリーズ一挙放映に対して、今年のサメ映画特集はこんな感じ。まぁ逆にそれだからつんどくにならずすぐ見れるというのはあるわね。『ロボシャークvsネイビーシールズ』、これもほぼコメディに振ってるかんじなのだった。えーとまずさいしょにでてくるのがUFOで、そこから発射された球みたいのが地球の海におちて、深海でサメがそれをパクっと食べたら、そのサメがロボットのロボシャークに変身しましたと。で、アメリカ海軍の潜水艦を襲って沈没させてしまう、というのが出だしのところ。まぁまぁまぁ、このへんはまぁそういう設定のサメ映画ということでうけいれるとしましょう。で、そのロボシャークがどうやらシアトルを目指しているということで、迎撃の大隊がシアトルに集結。で、主人公はシアトルのテレビ局のレポーターの女性、うだつが上がらずコスプレお天気お姉さんをやりながらいつか特ダネをスクープしようとしているところに、15歳の娘がスマホで見ていた、飛行機を襲うサメらしきものの動画を見て、また、なぜかシアトル市内に海軍が集結しているのを見て、これは何かあると追いかけ始める。で、その旦那さんが市の水道課かなにかに勤めていて、なぜか下水道が破損したらしく、何かが詰まっている、それがなぜか移動しているようだ、というのを見つける。で、サメの出現地が分かってしまう。えーと、このぐらいまではなかなかいい感じのサメ映画。えーとつまり、主人公だけが異変に気付き、また警察なり軍隊なりがひそかに動いているけれど一般市民には知らされず、だから主人公がいくらサメの危険を訴えても誰も相手にしない、そして主人公の警告をバカにしていたやつが突然姿を現したサメの被害者になり…等々。そして、このサメはロボシャークなので海ではなくシアトルの市街地に現れるのだ、下水管を通って移動しては地上に現れて人を食うのである…ぐらいの設定は、ほうほうなるほど、と思えたわけである。なんだけど、映画の中盤ぐらいからぐいぐいとコメディに振り始める。まず、サメに遭遇して特ダネとして報道しようとするのに局のディレクターは若いアーパーなミニスカお姉ちゃんレポーターを寄越して主人公を用済みにしようとするので、主人公が、旦那さんからの情報をもとに、あほっぽいカメラマンと二人で中継車をかっぱらって次の現場に先回りしようとする、そこにSNS世代の娘が加わって、動画をYouTubeに上げたりストリーミング中継したりしてテレビ局の先を越す。で、世界中でバズったりするんだが、そのへんからどんどんおちゃらけになってくる。あげくにふと気が付くとロボシャークが娘のツイッターのフォロワーになってることに気づき、娘がロボシャークにDMを送ったりして心の交流を図ったりする。まぁそんなかんじのアホ映画。で、今年のサメ特番ラストの『シャークストーム』でようやくちゃんとこわいほうのサメ映画。えーと、バカンスを波打ち際の別荘ですごそうという家族が主人公。波打ち際というか、道路から崖にそって急な階段を下りていって、ほぼ海に柱を立てているぐらいのかんじ。で、そういう別荘がずらっと並んでいるリゾートなのかね、に到着したけれど、なにしろ別荘の管理人がいいかんじにいい加減なやつで、直しておくはずだった地下室は配管の水漏れで水浸しのまま。電話して文句を言おうと思ったけどつながらない。なぜかというと海岸にサメがやってきて管理人は食われてしまってたから。それで、おりしもものすごい雨風で、その夜は暴風雨の警報が出ていたんだけれど主人公一家はあまり危機感を持っていなくて…ところが、嵐のせいで水位が上がったということか、暴風のための高波ということか、どんどん水位が上がってきてですね、地下室の薄っぺらい壁をぶち壊して水 ー とサメ ー が入ってきたからさあ大変。家の中に居ながらにして水浸しでサメに襲われる、という趣向。それで嵐は激しくなり、気が付けば周囲の別荘の人たちはとっくに避難していて、道路も封鎖されて、自分ちの車も嵐で壊れ、携帯もつながらず、孤立無援の状態でふたたび別荘に戻ったけれどどんどん水位は上がってきてついにリビングまで水浸し、そしてお約束のようにサメが…という。なんかこう、もう少しうまい逃れ方なりなんなりあったんじゃないかと思いつつも(たとえば車は動かないにせよ別荘に戻らず車の中で一夜を過ごすほうが少なくともサメに食われたりしないだけましだと思う)、まぁ結果としてはじゅうぶんにこわかったのでよかった。