通勤電車でとばし読む『映画を早送りで観る人たち』。いわゆる可分性(dividual)の世界というか。

内容的には「さいきんの若者は映画を早送りで見るらしい」というところから、なんでそうなるのかという原因を3つぐらいあげてる。まぁ目次が細かく書いてあるのでそれを見るとだいたい内容はわかる。そもそもコンテンツの供給過剰であるということ。みんな忙しいのでコスパないしタイ(ム)パ重視になる。失敗したくなくて良いものだけ見たい。セリフで全部教えるような作品が増えてる。コンテンツの快のぶぶんだけ摂取したいので不快なところは予習してとばしたい。等々。で、全般的な著者の人の空気感は嘆き節だが、最終的には、これも時代だよなというかんじ。昔は「レコードなんか音楽じゃない!」とか言ってたのに今は…というのと同じ理屈になるよ、等々、というのがオチ。以上ネタバレ紹介。