『シン・ウルトラマン』みた。

ふとなんとなく見た。『シン・ゴジラ』( https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20171114/p1 )が『エヴァンゲリオン』の庵野だなぁというかんじだったとすると、『シン・ウルトラマン』は『ラブ&ポップ』( https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20070807/p2 )の庵野というかんじ。いやまぁ『ラブ&ポップ』のときよりは上手になっている(というかそもそも本作の監督は樋口真嗣で…といいながらいま調べたらこの人は『ラブ&ポップ』にも加わっているらしいけど…)。あるいは、『シン・ゴジラ』というのは原作『ゴジラ』が空襲と原爆の記憶とともに作られていたように東日本大震災の記憶とともに作られていて、それがつまり、作品の出来云々以前の問題として、やっていいことといけないことがあるだろう、という印象を与えていたりもしたのだけれど、『シン・ウルトラマン』にはその種のイメージは希薄で、まぁ『シン・ゴジラ』のミリオタ的・官僚主義のパロディ的なところだけをサラッとリユースしてはいるものの、原作「ウルトラマン」シリーズがそうであるように、妙に抽象的な平和とか人類とかいった概念を脚本に忍ばせながらも基本的には無意味に怪獣が現れて暴れたりウルトラマンが飛んできて勝ったりする。気楽である。そして『ラブ&ポップ』のときに妙なキャメラワークだったことをふと思い出した。そしてその流れでの長澤まさみである。長澤まさみ、こういうの合うからなあ。