通勤電車で読む『生きるための読書』。86歳の著者がミレニアル世代の著者たちの本を読んでいるうちにアナキズムのはなしになっていく。

読書論なのかな、ぐらいのかんじで読み始めたら、著者の人が86歳にして卒然とミレニアル世代の著者たちの本を読もうという趣向を思い立ち、伊藤亜紗、斎藤幸平、森田真生、小川さやか、千葉雅也、藤原辰史…というひとたちの本を読む読書ノート、が前半で、そこからおはなしは、新しい世代の人たちの姿勢から著者自身が若かった時代の日本のアナキズムのほうに連想が進んでいき、さらに古今あれこれの本に言及しつつ現代とこれからの知性のあり方を考えるみたいなことになっていく。そこからまた付記とあとがきで展開(といっていいものか)があっての「生きるための読書」ということになる。