佐和・浅田ほか『科学的方法とは何か』

学生のときに買って読んだような覚えがありつつもう一度買って読んだ。

科学的方法とは何か (中公新書)

科学的方法とは何か (中公新書)

とにかく20年ぐらい前の本なので、また状況はかわってるんやろうけど、気楽に読むぶんにはあんがいおもしろい。
ちょうど昨日の研究会で、生成文法のおはなしをうかがって面白かったと思ったのだけれど、どうも私の受け止め方というのは、生成文法認知言語学もにたようなもんやんというぐらいに遠いところ(社会学)から見ていた受け止め方であって、どうやら、私の気付かないところで生成文法vs認知言語の論争点というのは、出ていたようなのである。で、そのへんはたぶん、科学観にもかかわってくることなんやろう。まぁいずれにせよ、私は遠くからながめて面白いと思っているというかんじではあるのやろうけど。
なので、当時の分子生物学の人とサル学の人とフラクタルの数学の人と経済学の人との対話、なんてのは、参考になるというか、おもしろい。