30−40代の所得格差拡大 厚労省調査を再集計

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060507-00000075-kyodo-soci

2002年までの15年間に、所得格差の度合いを示す指標値「ジニ係数」が30−40代の男女で最大約30%上昇したことが7日、厚生労働省の「所得再分配調査」のデータ再集計で分かった。
 60代以上の高齢層でも格差は拡大したが、年金を加えた再分配所得で大幅に圧縮されたのに対し、30−40代では税や社会保障による改善がみられなかった。現役世代の格差は今後も拡大の可能性が指摘され、対応が課題となりそうだ。
 所得格差をめぐっては、内閣府が1月に「主に高齢者世帯の増加などによる見かけ上のもので(実質的な格差拡大は)統計データからは確認できない」との見解を公表。一方、厚労省労働経済白書の06年版骨子で賃金格差の拡大を指摘し、政府内でも現状認識に関し温度差が出ている。
共同通信) - 5月7日17時24分更新