保護者が通知表に異義=和歌山の小学校

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2006年08月09日17時30分
●保護者が通知表に異義=和歌山の小学校
 和歌山県紀の川市立名手小学校(北田勝博校長)で、2年生の1クラス(23人)が他のクラスより通知表の評価が厳しすぎると保護者から指摘があり、学校側が再評価して配り直していたことが8日、分かった。一部の保護者は「子どもが不信感を抱く」と受け取りを拒否する異例の事態となっている。
 同小によると、2年生は2クラスあり、通知表は6科目30項目を「よくできた」「できた」「がんばろう」の3段階で評価。うち1クラスは1学期の通知表で「よくできた」が1人平均3.6個だったのに対し、もう1つのクラスは平均8.1個だった。
 このため保護者から「納得できない」と指摘があり、学校側が協議した結果、「評価が厳しすぎ、公平性に問題があった」と判断。再評価すると平均7.9個に増えた。
 しかし、担任が各家庭を訪問して新しい通知表を配り直そうとしたところ、一部保護者が「1度決めた評価を変えるのはおかしい」などと受け取りを拒否したという。
 同校は、担任が他の教諭と同じ評価基準を有していなかったため差が生じたと説明している。
 北田校長は「公平性のために差し替えた。今後はチェックをきちんとしていく」と話している。(了)