『ユリイカ』吉田健一特集、丹生谷貴志の文章と、あと城殿智行の文章が拾い物。

ユリイカ2006年10月号 特集=吉田健一　「常識」のダンディズム

非常勤先の図書館で文芸誌を読んで和むひととき、見ると、『ユリイカ』が吉田健一特集なので、これには丹生谷貴志が書いているだろうとめくってみると、やはり書いていて、なんだか石の裏をめくったら虫が出てきたようなうれしさがあったのだけれど、それはつまり『ユリイカ』の執筆者の面子が読めてしまうことのウンザリ感もふくんでなくはないのだけれど、ともあれ、ファンとしては丹生谷の文章が読めることはうれしいのである。
で、いそいそとコピーしたのだけれど、じつは丹生谷のついでにといってコピーした、続きのページの短い文章、筆者は城殿智行という、写真がいやみだったし物言いが知り合いになりたくないタイプの人なのだけれど、これが妙に人を食っていて面白かった。