風呂で読む中島義道『カイン』。くだらないうえに有害。

カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ (新潮文庫)

いつもの中島節。むかしは田舎の自意識過剰のひとが太宰治を読んで苦悩したものだが、客観的にはそれは恥ずかしいことにいちおうなっているんで、それをさらに劣化コピーしたような本。くだらない。
ところが、この本を読んで元気付く、この本ていどの、あるいはさらにもう一段階劣化コピーしたようなやつらというのが世の中にはいそうで、そういう連中を元気付けるのは有害である。