「08年新基準で判定なら…男98%女92%「不健康」」、ナンセンスなギャグ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061018-00000006-yom-soci

メタボリック・シンドローム内臓脂肪症候群)などを防ぐために厚生労働省が2008年度から導入する健康診断・保健指導の基準では、受診者のうち何らかの異常を指摘される割合が男性の98%、女性でも92%に上る、との推計を大櫛(おおぐし)陽一・東海大教授(医学教育情報学)がまとめた。
 19日からの日本病院管理学会で発表する。大半の人が「不健康」とされる事態で、健康不安を広げる恐れもありそうだ。
 厚労省は、腹部に脂肪がたまる内臓脂肪症候群が、心臓病、脳卒中などの原因になるとして、健保組合など医療保険者に対し、40〜74歳の加入者に食生活や運動習慣を改善する保健指導を行うよう義務づける。
(読売新聞) - 10月18日14時37分更新

その何とか学会での発表がどういう趣旨になるかはしらないけれど、
ごくふつうにいって、98%を「異常」としてのこり2%を「正常」とするような「基準」は、無意味である以上に有害である。ごくふつうにいって話がぎゃくであって、98%が「正常」、のこり2%が「異常」というなら、まぁ、話を聞こうという気にはなる(もちろん、「正常/異常」とは何か、みたいな議論はつねにでてくるにせよ、まぁ尺度というのを当てはめる以上、正常/異常というのは定義上、出てくるんだという主張そのものはわかるとして)。
もちろん人間は100%死をまぬがれえない、という意味においては、98%を「異常」と指摘する「基準」だって形而上的ないみあいがあるかもしれないのだけれど、
まぁふつうは、どう考えたって何の役にも立たない。