稲垣恭子編『子ども・学校・社会』

子ども・学校・社会―教育と文化の社会学

子ども・学校・社会―教育と文化の社会学

教育復古じゃなくて教育再生?なんだっけ?教育再生会議?とにかく教育改革が進行しつつものすごいいきおいで教育基本法が変わり、それと平行して な ぜ か 大騒ぎになった学習指導要領とかいじめとかの教育問題が な ぜ か クローズアップされているこのタイミングで。ジャストにびみょうなタイミングだなあ。
教育社会学の上級者むけの教科書、ていうか論文集。
90年代から00年代にかけて京大の教育社会学研究室で院生時代を過ごしていた人たちがよってたかって好き放題に書いているってかんじで。好き放題といいつつ、アリエス以降フーコー以降、みたいな出発点とか、いっぽうで社会史的な視線、もういっぽうで現代の大学論に直結する視線、とか、いくつかのノリをゆるく共有しているようにみえなくもないです。
ていうかこそっとなにげに上野千鶴子版「構築主義とは何か」とか上野千鶴子版「サヨナラ、学校化社会」とかへのあてこすりを書いていたり。
構築主義とは何か

構築主義とは何か

サヨナラ、学校化社会

サヨナラ、学校化社会