黒沢再見。『ドレミファ娘の血は騒ぐ』『奴らは今夜もやって来た』。

春休みに、というか新学期を控えたこの時期に、見たいと思いつつ、でもうちの学生さんたちにはやっぱし薦めにくいなぁ(そもそももとが子どもは見れない成人映画として撮られてたわけで、にっかつ上層部がそれを「わけわかんない、こんなもんエロじゃない」と言いがかりをつけて公開取りやめにしたので、すったもんだあったあげく別会社で買い取って編集しなおして一般映画にして公開した、というわけで、教師が学生さんに薦めるというかんじではないってのもある)、という気分もあいまって、毎年見直せず、でもふと思い立ってビデオを取り出してそのまま見た。やはりよかった。大学ってこういうものだよなあと思う。そんな感慨は、1985年に新入生だった人間だけのものかもしれないのだけれど。もう、いまの大学はこういう場所ではないのかもしれない。

ドレミファ娘の血は騒ぐ [DVD]

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で、VHSをせっかくだからDVDに焼こうと思っていたら、時間が余ったので、『ドレミファ娘』の次に撮影された短編、オムニバスの中の一編である『奴らは今夜もやって来た』をこれまた見直した。
危ない話 [DVD]

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オムニバスのほかの二編は、以前見たときにものすごくつまらなかった記憶があったので見直さなかった。で、黒沢のはというと、以前見たときは、つまらなくはなかったけれどさほどおもしろいとも思わなかった印象で、たぶん眠たくてあんまし集中してなかったと思う。で、見直して、やはりものすごくおもしろいとは思わなかったけれど、この先に『地獄の警備員』とかがあるって雰囲気はあって、部分部分で、ほう、というかんじはあった。
この2本立てで、だいたい2時間。