通勤電車で読む河合隼雄『人の心はどこまでわかるか』。いい本。

人の心はどこまでわかるか (講談社+α新書)

人の心はどこまでわかるか (講談社+α新書)

某日、ブックオフで350円で購入。河合隼雄の本って、いろいろ読んだんで、どれを読んだのかよくわからんのだけれど、これはなんとなく読んでなかったような気がして買ってみたらやっぱり読んでなかった。
ある雑誌の企画で、何人もの中堅カウンセラーと対話をするみたいなのがあったってことで、そのスピンオフ企画ってことで、その中堅カウンセラーの人たちからの質問に河合隼雄が答えていく、ってのがこの本。一般の読者向けの本ってことではあるんだろうけれど、なんかほら、あんまし露骨に「カウンセリングで癒されたい人たちのための本」って感じだとヤなんで、このぐらいだとバランスがいい。
あとまぁ、こういうこというのもあれだけれど、たとえばこの本の中で「この問題は私がこれからずっとかんがえていかないといけないです」みたいなことを書いてあったとして、そういうときにふっと、河合隼雄がもう亡くなってしまったということに思い当たる。