通勤電車で読み上げた『とっさのマルクス』。すぐ読めすぎ。でもいい。

とっさのマルクス―あなたを守る名言集

とっさのマルクス―あなたを守る名言集

いちおう単行本で、いちおう1000円払った。ガチで通勤電車の片道で終点に着くまでに読み終わるとは。
マルクスの著作の中から、かっこいい文章を数行ずつ、引用して、それにキャプションと解説をつけて1頁ないし見開き2頁にした、それをならべて一冊にした、という本。まぁ、みつをみたいなもんだと。やけに余白が多い。
著者は、『超訳資本論』の人で、『マルクスだったらこう考える』の人なので、けっこう信用しているというところもある。マルクスの中から、華やかでレトリカルでしかも今風に読むことのできる、かっこいい文章をうまく拾って、うまくキャプションと解説をつけている。これ学生さんに読ませたらいいだろう。
不満としては、本の色が白いことで、ここはやはり赤くして欲しかった。そのへん、ファッションとしてマルクスを読んでテキトーに誤解したいオサレ読者を信用しきってないところかと。