通勤電車で読む『2円で刑務所、5億で執行猶予』。タイトルでみくびってたが、これはいい本。学生に薦める。

2円で刑務所、5億で執行猶予 (光文社新書)

2円で刑務所、5億で執行猶予 (光文社新書)

この本、買ってたけど読んでなかった。学生には同じ著者の参加してる『犯罪不安社会』をずっと薦めている。こっちの本が新しいのでこっちを薦めようかと一瞬よぎっていたけれど、タイトルでみくびって、『犯罪不安社会』のほうが堅いだろう、とおもってそっちを薦めていた。でも、この本、読んでみたら、とてもよかった。ので、これからはこっちを学生に薦めよう。『犯罪不安社会』と基本線がたぶんいっしょで、もう少し手堅いかんじ。
タイトルに関しては、「はじめに」でことわってあるように、編集者の助言で決めたらしい。新書ってときどき、内容に比してあざといタイトルをつけることってあるよね、という気がする。某本とか某本とか。それによって広く読まれるというのもあるけれど、古典的位置につけそうな本の品をみすみす落とすことにもなるので要注意。光文社新書って、ちょっとそういうところがあるかも。まぁ、洋泉社新書yほどではないかもですが。