http://mainichi.jp/enta/igo/news/20110715k0000m040059000c.html
囲碁:羽根直樹九段が勝ち3勝3敗に 本因坊第6局
千葉県銚子市の「ぎょうけい館」で13日から行われた第66期本因坊決定戦七番勝負(毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第6局は、14日午後7時56分、279手で挑戦者の羽根直樹九段(34)が本因坊道吾(どうわ)=山下敬吾九段(32)に白番7目半勝ちし、対戦成績を3勝3敗とした。残り時間は道吾1分、羽根2分。第7局は20、21日、静岡県伊豆市・吉奈温泉の「東府や」で行われる。
羽根は3連敗後の3連勝で、最終局決戦に持ち込んだ。
本局は序盤から競り合いに突入。羽根が白14、16と新手を放つと、道吾も黒17、19と受けて立ち、右下から戦いが始まった。せめぎ合いが続く中、白92から98、100と羽根が攻勢をかければ、道吾も黒111、113から反撃し、白大石に狙いを絞る。黒149から左上、黒185から右上でも生き死にを巡る戦いとなり、闇仕合の様相となった。
共に秒読みに追われながら終盤戦に突入。羽根はコウ争いを妥協することなく頑張り抜き、粘る道吾を振り切って、シリーズ随一の熱戦を制した。【金沢盛栄】
羽根くんは、カド番まで追い込まれてから勢いを盛り返して連勝して最終局に、というのが前もあったなあというわけで、またそうなったじゃないか、という印象。羽根くんの強さというのはよくわからなくて、それはつまり、アク強く圧勝する、というタイプではなくて、適当に負けたり勝ったりしながら最後に勝つ、みたいなところがわかりにくい。でもけっきょく強いんですね。でも最終局にどうなるか、例によってあまりギラギラしてみせるようなキャラでもないので、ここまできておいて結局淡々と負けてしまうかもしれない。