つんどくのDVDの中に見かけて、気楽な邦画コメディってことで見た。
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まぁ文句を言うと、もうちょっとおはなしを整理して短くしたら良かった。さいごの怪我してどうの、テレビに出てどうの、というあたりのくだりは別に要らなかったと思う。また、大スターと共演してどうの、というところは本気でやるならもっと膨らませられるところ、っていうかそういうつもりだったんじゃないかというのが空振りになってるので、あの大スターのロックスターぶりがなんの伏線にもなってなかったわけで、そのへんの整理の仕方がいまひとつだったかなあ、という気がした。パンクの話なんだからパンクに短く終わるもんだろう、と思った。
で、気楽な邦画コメディつながりでもう一本、
バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スタンダード・エディション [DVD]
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あと、たとえば広末が過去に行って、バブリーな船上卒業パーティーのディスコタイム?で、ほかの人と違う2007年ふうの踊り方をやってしまって、周りの人が驚く、というところ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でいうところのプロムでギターを弾くところですね、たぶん見せ場なのだけれど、ここでの広末の踊りが、まぁ27才一児の母、にしては健闘してるにせよ、まぁびみょうなわけで、90年じゃなくて2007年としてもびみょうなので、これまたドラマの決め所を逃しているし、広末の魅力を引き出しそびれている。
というわけで、まぁ、どうもおはなしとしてだらだらしてそのへんはいまいち。バブル時代の再現にしても、ホイチョイとかフジテレビとかの力量ってこのていどか、というかんじ。ていうか、そもそもバブル時代と現在で、ほんとにバブル時代のほうが贅沢で現在のほうが貧しいのか、というとそうでもない気がして、まぁだからそのへんの、バブル時代の薄っぺらさが薄っぺらく再現されているという意味ではこんなもんかなあと思わなくはないのだけれど、それだと広末が「バブル、最高ーッ!!」とか叫ぶいみがわからなくなるしね。
で、よかったのは阿部ちゃんで、これは90年のプレイボーイ大蔵官僚(なんじゃそりゃ)の役はイメージ上、いちおう納得いく。本当はもう少し、薬師丸ひろ子(大学同期で、広末の母親)と広末との三角関係、みたいな、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ネタを膨らますこともできただろうけれど、まぁそうはならないけれど。ともあれ、「キくねぇ!」の決め台詞は、わるくない。
あとどうでもいいことでいうと、ポケットから小銭を出す、というのが、本日の二本立ての共通点であって、その使い方は、『バブルへGO!』のほうもなかなかよかった。ただ出すんじゃなくて、いちど電話を通すところが、なるほど!と思った。