『ドッジボール』みた。ふつうのコメディ。

以前、テレビでやってたのを、チャンネルをぱちぱちとしていたときにちらっと見て、最初のほうだったのだけれど、ああ、なんかこういうコメディなんだな、まぁいいや、というふうにふつうになっとくして見ずに消したのだけれど、あとからamazonとかでレビューを見たら意外に褒めてあって、じゃあ見ればよかったな、と思っていて、それが安売りで売れていたのでついでに購入したわけで、それをなんとなく見たわけである。
でまぁ、ふつうのコメディでしたよ。まったくおさだまりの感じで。原題が「Dodgeball: A True Underdog Story」というのだそうで、タイトルを聞いただけで内容がわかるような。通りを挟んで二件のスポーツジムが建っていて、一方はエゲツナい勝ち組感あふれるムキムキなかんじのジムでひどく儲かっている、で、もう一方はごくふつうの(っていうかつぶれかけの)ジムで、良心的っていうかオーナーがいいかげん無欲なんでボンクラとかオッサンとか変人とか草食男子とかが集うようなさえないかんじになってる。で、ムキムキジムの魔の手によって良心ジムがつぶされそうになって、ジムを守るには5万ドル用意しないといけなくて、そのために、ラスベガスで開催されるドッジボール大会(賞金5万ドル)に出場することに。そうはさせじとムキムキのほうもチームを結成して大会に・・・とかなんとか。まぁおさだまり。で、もちろんそれはそういうもので、そういうまったくおさだまりのストーリーの中でどれだけ面白くするかというのが映画なわけで、ムキムキジムのオーナーがベン・スティラーで、チビの性欲亢進者でモテないコンプレックスのかたまりのような男、これがいかにもバカで下品でオゲレツでそのへんが見もの。良心ジムのオーナーが無欲っていうかようするにふつうの男なので要するにふつうにムキムキジムの女の子なんかにモテたりしてるのが、ムキムキオーナーにはがまんならんのである。そして、ムキムキオーナーが良心ジム買収のために雇った弁護士女子というのがちょっと美人かと思わせて、ムキムキオーナーが職権を笠に着て口説きにかかるとこれがまたいつのまにやら良心オーナーといいかんじになっているので、ますますがまんならんのである。まぁわからんでもない。
けっきょくなんやかんやでおさだまりのオチにおちつくわけだけれど、それではこの映画おもしろかったかというと、まぁそんなにものすごく傑作ということもなくて、負け犬ががんばるスポーツコメディというのはいろいろあってその中であえてこれが特にいいとは思わないけれど、それはふつうのコメディということで、まぁふつうにおもしろかった。