通勤電車で読む『高学歴貧困女子が読み解くピケティ』。表紙とさし絵いがい高学歴貧困女子かんけいなかった。

高学歴貧困女子が読み解くピケティ (SAKURA・MOOK 2)

高学歴貧困女子が読み解くピケティ (SAKURA・MOOK 2)

ピケティ本の翻訳の人がブログでちょっと褒めてた(田嶋『高学歴貧困女子が読み解くピケティ』:意外や意外、ベスト級の解説書。色物に非ず! - 山形浩生の「経済のトリセツ」)ので読んでみた。さらっと読めた。いかんせん、表紙とさし絵いがいは高学歴貧困女子かんけいなかった。大判でマンガ表紙の、いまやよくある入門書の体裁で、中身は基本、みひらきワンテーマの文章とグラフで、ピケティ超入門(第一部)と日本の話(とくに税制のはなし)なのだけれど、高学歴貧困女子であるピケ子とその後輩のトマ子というのが各ページで一言いう、という構成。ピケ子のほうがいちおうピケティにはまっているという設定らしく、各ページのポイントを一言いう、するとそのとなりでトマ子が「むずかしいよ・・・」とかなんとか言う、というかんじ。読んでいるとごく自然に、「トマ子いらないじゃん」となる。ていうかべつに高学歴貧困女子のはなしはさっぱり関係なくて、ていうか高学歴貧困という話題そのものがでてこないので、まぁ表紙に出てくるピケ子の全身イラスト(これのコピーが毎ページ出てくる)ワンポーズと、トマ子の「むずかしいよ・・・」という顔イラストと、あと表紙の全身トマ子、この3種類をイラストレーターが書いた、というだけ。