通勤電車で読む『アウトライナー実践入門』。

アウトラインプロセッサの使い方の本、というよりも、アウトラインプロセッサの使い方の概念を変えよう、という本。
アウトライン、というと、まぁ作文をするときに、まず目次から作って・・・それを細かく分けて・・・あいだを埋めていく・・・みたいなイメージがあるよと。まぁある。ところが、そういうのは紙でアウトラインを作っていた時代の固定観念であって、デジタル化したアウトラインプロセッサなら、そういうトップダウン式の書き方だけでなく、断片をばらばらと書いていってそれを後から階層化するようなボトムアップ式の書き方もできるよ、ていうか、デジタルならトップダウンボトムアップを自由自在に行ったり来たりできるよね、それこそが本当のアウトラインプロセッサの使い方だよ、と。まぁ、ふむふむと。
個人的には、昔から一貫してボトムアップが性に合っていて、トップダウンはまったく性に合わなくて、だからアウトラインプロセッサというのはまったく受け付けなかったのだけれど、まぁ、このようにおっしゃるならば、考え方としては悪くないかもと。
で、そのようなやりかたでアウトラインプロセッサを使えるためにはいくつか条件があって、たとえば、ひとつひとつの項目が「タイトル+内容」という形式になっているものは、使いにくい。「タイトル+内容」じゃなくて、タイトルと内容の区別のないものが使いやすいですと。まぁそうだ。で、そういう仕様のアウトラインプロセッサソフトはWindowsには見当たらないと。なるほど、そういうあたりにも、自分が馴染むきっかけがなかった訳があったかなと。
まぁそれはそれとして、じゃあこの本を読んだから自分がアウトラインプロセッサを使うようになるかというと、たぶんやっぱり紙でやるだろうなあというのがいまのところの感想。紙切れに鉛筆で書いて床の上で並べ直すほうがしっくりくるわけで、まぁそれをPCの画面上でやるかどうか、意外にできるよというのが本書だとしても、まぁ鉛筆で書いて手で並べ直す方がしっくりくるわね、というのが自分的ないまのところの感想ではある。
あとまぁ、本の後半では、アウトライナーでToDoを管理するとかGTDをやるとか、いろいろ言うてはるけれど、まぁその辺は本の厚さを出すために無理やりかなあ、という気もした。
あと、さいごにちょっと対談的なのが載ってて、そこに登場した人のブログ→(ぱうぜセンセのコメントボックス | アシタノレシピ -明日を楽しくするレシピ集-