通勤電車で読む『日産 驚異の会議』。おもしろかった。会議術そのものは目新しくないにせよ、実践事例として。

日産 驚異の会議 改革の10年が生み落としたノウハウ

日産 驚異の会議 改革の10年が生み落としたノウハウ

Amazonに薦められてちょっと面白そうかなと思い通勤電車で読んでみた。カルロス・ゴーンでおなじみの日産には「日産の会議」と呼びうる会議のやりかたが浸透しているよ、と。ゴーンさんが進めた組織改革の一環で開発された「V-up」なる会議手法がベースになって、いまや世界中の日産で行われているよ、と。で、たとえばこの本は2011年に出てるのだけど、話の枕として、日産がいかに迅速に震災に対応していち早く工場を復旧させて、6月にはゴーンさんが世界に向けて復旧宣言のメッセージを発信することができたか、それは「日産の会議」あればこそだったんだぞ、というぐあい。で、じゃあ、「日産の会議」って何なの、というおはなしになってくるわけだけれど、まぁ手法としては、ファシリテーション・グラフィックとかエクストリーム・ミーティングとか見覚えがあればさほど目新しく感じるところは少ないのだけれど(まぁ、そんなかでいえば、意思決定者が出席しません、というのは、おっ、と思った)、まぁ別の言い方をすると、自分好みの会議術でボトムアップ式に組織カイゼンみたいなノリで、会議で組織改革・活性化という実践事例として、面白かった(えーとつまり、逆ケースとして念頭にあるのは『すごい会議』みたいな、トップは気持ちいいけど参加者はしんどいかもみたいなトップダウン的なやつ)。