通勤電車で読む『ポスト・モバイル社会―セカンドオフラインの時代へ』。研究会のためのおさらい。

ポスト・モバイル社会―セカンドオフラインの時代へ

ポスト・モバイル社会―セカンドオフラインの時代へ

土曜日に研究会があるのでおさらい。
 
・「ポスト・モバイル社会」とは? ← 「モバイル」というのは移動可能ということで、モバイルなデバイス、とか、モバイルを活用する行動とか生活様式、とか、そういう「人」の側の形容だと思う。なので、「モバイル社会」というのは、モバイルなデバイスやそれをつかった行動とか生活様式が特徴であるような社会、というぐらいの意味だろうと思う。そうすると、「ポスト・モバイル社会」というのは、「”ポスト・モバイル”社会」なのか「ポスト・”モバイル社会”」なのか、とか、そうなると、社会のどういう性格を言い当てようとしている言葉なのか、とか。
・「セカンド・オフライン」とは? ← 「オフライン(/オンライン)」という言葉でなにをいいあてようとしているのか。人の側の状態か、あるいは、システムの側から見て「人間がオフライン(/オンライン)であることをデフォルト状態と定義するようなシステム」ということか。また、「セカンド」ということは「ファースト」や「サード」や5thや10thがある、といういみにおける「セカンド」なのか、「セカンド」というのは何を言い当てようとしている形容なのか。
・社会とかシステムについての形容であれば、「ユビキタス」(神の遍在、みたいな含みで)とかの言葉が自分的には好み。でも、この本では、ユビキタスのことを言いたいのではないようだ。たぶん、社会の側というよりは、人の経験(ux、というやつでしょうか)の側から、「ポスト・モバイル」とか「セカンド・オフライン」という言葉によっていろいろな事態を言い当てようとしているようにみえる。そうすると、それはたとえば「ユビキタス」という言葉で言い当てるのとくらべて、この社会のどういう別の事態を切り出すことになるのか。