『クリーピー 偽りの隣人』みた。

クリーピー 偽りの隣人[DVD]

黒沢清のいやなかんじの映画。ウィキペディア的には「サイコスリラー」となっていて、また映画の予告編（https://www.youtube.com/watch?v=l-3Nz6R6e_0）では「衝撃のサスペンス・スリラー」となっているわけで、まぁサイコでサスペンスでスリラーであると。まぁしかし、サスペンスではらはらするとか、スリルを味わっちゃうとか、というよりは、単純にいやなかんじの映画。ホラーであると。あるいは単純に黒沢清ですよというかんじ。香川照之の顔が絶望的に気味悪いけれど、顔だけでなく存在自体が絶望的に不快で気味悪い。そしていつもの黒沢清のホラーの道具立て。半透明のビニールの薄汚れたカーテンとか、重い鉄の扉とか、なにか廃墟っぽい倉庫みたいな空間とか。それで、『地獄の警備員』を思い出したり、香川照之なんで『蛇の道』を思い出したり、まぁ竹内結子だけに『リング』を少し思い出したり。