通勤電車で読む『こども六法』『図解臨床心理学』『図解ヒトのココロがわかるフロイトの話』。後者二冊は学校帰りのコンビニで。

こども六法

こども六法

  • 作者:山崎 聡一郎
  • 出版社/メーカー: 弘文堂
  • 発売日: 2019/08/20
  • メディア: 単行本
図解 臨床心理学―身近にある「心の問題」を心理学で読み解く!

図解 臨床心理学―身近にある「心の問題」を心理学で読み解く!

図解 ヒトのココロがわかるフロイトの話

図解 ヒトのココロがわかるフロイトの話

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 2016/03/01
  • メディア: 単行本
『こども六法』は話題になってたし。まぁ、法律の条文のめぼしいところを子ども向けふうの文体に変えたもの、というかんじ。刑法からはじまるということで、まぁターゲットとしてはいじめ訴訟のニーズのある子どもというかんじ。まぁ、こちらの期待としては、以前流行ったスウェーデンの社会科教科書『あなた自身の社会』のようなかんじのものだったけれど、そんなふうではないみたい。『あなた自身の社会』のほうは、生きていく中で出会うこととして司法の手続きとか麻薬がどうのとかが説明されるのだけれど、この『こども六法』は、ようするに法律をそのまま紹介してる。法律そのままというのは、わるくないのだけれど、そのまえに自分的にいえば、「法というものの考え方」というものを理解したい気はする。たとえば憲法は国を縛る、というとして、じゃあ刑法や刑事訴訟法は誰を縛ってるのかっていうかそもそも法が誰かを縛るってどういうことだっけみたいなことが、たぶんじぶんはいまいちわかってないのだと思う。なので、こども向けというのにしても、個々の法律よりも、法とはどういうものかということをまず伝える方がいいのではないか、あんがいそこでけっこう引っかかるのじゃないか、と思うんである(まぁもちろん、この本がようするに、いじめ訴訟を起こしやすくするための子ども向けの宣伝である、ということであるならそれはそれでかまわんというか、子どもたちに、きみのされていることは法律違反なんだ、訴えれば勝てるんだ、ということを強調する意味ではこれでいいと思うのだけれど)。
『図解臨床心理学』『図解ヒトのココロがわかるフロイトの話』は、学校帰りに駅のコンビニで買ったもの。半分のページが図解で半分のページが説明、みたいな、この手の本にありがちな構成。まぁ、どの程度のことが書いてあるのかなという興味からだったんだが、「臨床心理学」のほうは、多くのページを「心の病気」の紹介にあてていて、まぁ神経症統合失調症あたりから、PTSD,DV(なぜ?)、ADHD、LD、アスペルガー、といったあたりから、マタニティ・ブルー、チック、アダルトチルドレン青い鳥症候群、…とかなんとかありったけずらずら並べてある。まぁ、こういう本をコンビニで買う人は、たぶん自分や他人をいろいろな病気に当てはめてわいわいもりあがりたいという程度のライト層だろうから、このぐらいが世間的な水準としては相場なのかもしれない。「フロイト」のほうは、まぁフロイトのコンビニ図解教科書としてはこんなもんだろうというか、まぁ予想通りというか。まぁ予想通りに、転移に関してはきわめて適当にさらっと触れておしまいになってる。