通勤電車で読む『生物に世界はどう見えるか』。

生物に世界はどう見えるかー感覚と意識の階層進化

生物に世界はどう見えるかー感覚と意識の階層進化

  • 作者:実重重実
  • 発売日: 2019/12/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
授業でユクスキュル『生物から見た世界』いいですよ、と薦めるわけだけれど、この本はそのノリで、最新バージョンの「生物に世界はどう見えるか」が描き出されている。著者の人は、農水省で役人をやっていたひとだけれど、まぁ仕事上ということもあり、また、異端の生物学者らしい団まりな氏に師事しながら、生物の研究をしていたのだと。それで、最新の生物学の知見 - というのがまぁ本当のところどんなものなのかは知らんのだがたぶん - をふまえたうえで、ゾウリムシや大腸菌に世界はどう見えるか、からはじまり、植物、カビ、ミミズ、と進み、昆虫、魚、ほ乳類に世界はどう見えるのか、というぐあいに順を追って描いてるんだけれど、おもしろいわけである。