買い直して通勤電車で再読してた『かぜの科学』。

一年前、コロナ禍ってことでぱっと思い浮かんだのがこの本で、以前、読んでたのを再読しようと思いつつ、本棚に見つからないまま月日が経った。まぁたぶん、本棚の上に天井まで積み重ねてる本の、奥のほうにあるのだろうと思っているけれど、それを発掘するよりもAmazonの中古で新しく買い直したほうが早いのではという悪い考えで、とうとう買い直して通勤電車で読んでた。
そういうわけで以前読んでたときはまぁ、かぜの本としてふつうに面白く読んでたのだけれど(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20150123/p1)、コロナにかんしてこの一年いろいろとよくもわるくも知恵がついて、さて再読したら、どうだったでしょう。やはりよかったので学生さんにも勧めたりした。
この本で焦点を当てているのはコロナウイルスではなくて、かぜのウイルスの中でもっとも多数派の、ライノウイルス。それでたぶん微妙にちがうところもあるのかもしれないけれど、おおむねコロナ禍で私たちが知るところとなった知識を、あらためてわかりやすく、読むことができる。ちなみに以前読んだときにここに書いた感想では、ある理由でこの本は読まないことを勧める、と思わせぶりなことを書いているのだけれど、なんでだったかその理由を忘れた。まぁようするに風邪に特効薬も確実な予防法もなし、そういうことを期待する人が読むとがっかりだよ、ぐらいの意味だったと思うのだけれど。