かぜの科学:もっとも身近な病の生態 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者:ジェニファー・アッカーマン
- 発売日: 2014/12/19
- メディア: 文庫
そういうわけで以前読んでたときはまぁ、かぜの本としてふつうに面白く読んでたのだけれど(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20150123/p1)、コロナにかんしてこの一年いろいろとよくもわるくも知恵がついて、さて再読したら、どうだったでしょう。やはりよかったので学生さんにも勧めたりした。
この本で焦点を当てているのはコロナウイルスではなくて、かぜのウイルスの中でもっとも多数派の、ライノウイルス。それでたぶん微妙にちがうところもあるのかもしれないけれど、おおむねコロナ禍で私たちが知るところとなった知識を、あらためてわかりやすく、読むことができる。ちなみに以前読んだときにここに書いた感想では、ある理由でこの本は読まないことを勧める、と思わせぶりなことを書いているのだけれど、なんでだったかその理由を忘れた。まぁようするに風邪に特効薬も確実な予防法もなし、そういうことを期待する人が読むとがっかりだよ、ぐらいの意味だったと思うのだけれど。