通勤電車で読む『そうか!「会議」はこうすればよかったんだ』。マグロ船式コンサルの人による会議本。

マイナビ新書の流れで。マグロ船(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2022/03/31/095009)の人がコンサルになって、会議術の本なんかを書いたと。で、読んだら、マグロ船の話も交えながら、まぁなんというか、会議本としての新味は感じなかったかなあ。ポイントは、出席者を絞って、アジェンダも絞って少人数で一定のゴールまでというかんじでかっちり型を決めるってイメージ。ある程度そうやってやったら会議はうまく成立する、というのはわからんではない。でも、人数他をえりごのみしてもしょうがないだろう。自分が出席してた会議はもっと人数が多くて、まぁスピード感がないのだといわれたらそうなんだが、組織が大きく複雑になるとやはりあるていどはしかたないというのはあるだろう。
この本には、会議の種類というのが書いてあって、それは会議本としてはいいかんじなのだけれど、報告会議、意見交換会議、意思決定会議、という三種類で、自分がいいなと思って参照する高橋誠(2008)『会議の進め方』日経文庫、では、4種類の分類なのだった。で、もう一つ何があるかというと、調整会議、というの。で、つまり、本書には部署間の調整という視点がたぶん希薄で、どっちかというと中小企業とかベンチャーとかが、ひとつのゴールを掲げて、わーっと意見交換ブレストアイディア出しして、えいやで決定して、あとはゴー、という、まぁ親方の命令一下で一丸となって動くマグロ船式の組織にフィットしたかんじなのかな、という気はする。たとえばある程度大きな企業とか、まぁ大学みたいな組織だと、いろんな部所がそれぞれ役割分担して調整しながら動いているので、調整会議というののウエイトは大きくなるよね。